私が初めて蓮田道場に伺ったのは、5歳の娘といっしょに柔道を始めたい・・・と思い、近くの柔道道場を見学して回っている時でした。そのとき柔道道場だったのは、娘に谷亮子選手のようなまっすぐな子供に育って欲しいと願っていたことと共に、空手には荒っぽくっておっかない、暴力的なイメージを持っていたからです。
蓮田に引っ越してきてまもなく極真空手の新しい道場が出来た事は知っていました。が、あのキョクシンだけはマズイ・・・という思いがあり興味はあっても実際に入門する(娘を入門させる)気にはならなかったのですが、道場探しをしている時に「駅前だし見ていこうよ」との妻の言葉に、駐車場に車を止め妻と娘二人に行かせて私自身は車の中で二人の帰りを待ちました。しかし待てども待てども二人は一向に帰ってこず、心配になった頃やっと帰ってきた妻が「ここ、とってもいいと思う。一緒に見に行こうよ。」と言った時にはびっくりしました。「ここはキョクシンだぞ・・・ここはマズイよ」「訳の分かんないこといってないで早くおいでよ。子供たちもいっぱいいて、誠実そうな先生が親切に説明してくれたよ。」 しぶしぶ車を降り、娘のための見学のはずなのに緊張しながら道場に入りました。その時は玄関で靴も脱がず見山師範代から立ち話でご説明を伺っただけですが、思っていた印象(今にして思えばものすごく偏見に満ちた)とはまったく違う礼儀正しい、まさに武道家たる姿勢に感服してしまいました。
それでも、完全にキョクシンの恐ろしいイメージが払拭されたわけではありませんでした。やってみたい気持ちと怪我で仕事に影響したら・・・という気持ちで揺れていたのですが、妻の(今にして思えば“フルコンタクト”を全く理解していなかった)「運動不足で病気になるのより、ちょっとだけ痛い思いして健康になった方が良いんじゃない?」等の脅迫もあり、また、自分がビビッているところに娘だけを通わせるわけにもいかず、まずは自分から入門することに決めました。
現在では娘と妻も入門して稽古に励んでいます。確かに痛い思いをすることも多く、また怪我もない訳ではないのですが、お互いを尊重、尊敬しながら拳足を交えることは駅前のケンカとは全く違う、ここでしかできない体験です。極真カラテのあまりにも強いイメージに気圧されてしまっていましたが、今では背中を押してくれた妻の一言に感謝しています。押忍
栗原敦 (会社員 39歳)














